19世紀の後半1875〜1900年に作られたスーピエールです。
スーピエールというのは、スープ専用の器。ブルジョワのお金持ちの家では、こんな器にスープを入れて、テーブルで取り分けていたんですね。
持ち手部分はもはや彫刻作品。持ち手は松ぼっくり。

スーピエールはスープ用の器なので、冷めないように蓋がついていました。現在、この時代のサルグミンヌのスーピエールでオリジナルの蓋が残っているものと出会うチャンスは少なくなってしまいました。こちらは大変希少なものといえます。

本体の持ち手近く、下部にヒビが見られます。蓋にもヒビが２カ所見られます。カケ、シミも見られます。貫入も入っています。写真でご確認ください。

現代ではスープをこのような器で入れることもなくなりましたので、花やドライフラワー、フルーツなどを入れて楽しむ人が多いです。

120年以上前に作られ、大切に使われてきた器。昔の優雅な生活習慣、フランス人が食事の時間をいかに大切にしていたかがわかる歴史的な器です。

◉窯 　ディゴワン・サルグミンヌ
◉年代　1845 - 1900年

スーピエール一つの価格です。

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