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お客様のじゅんこ様が送ってくださったこちらの写真に写っているのは、ずっと前にご購入いただいたモノグラム付きのデザート皿。レモンタルトがよく似合っていて、このプレートをじゅんこさんが気に入って愛用してくれているのが伝わってきます。

じつはこのモノグラム付きの美しいお皿には、後日談があるのです。

こちらは私たちヴィラモンローズが、フランスのショップサイトで販売していた当時のものなのですが、

ある日パリの男性から

「在庫があれば全部買いたい」と電話がありました

理由を聞くと

たぶんうちの家紋だからと。

オーダーの一式がどこかの世代でまとめて売り払われて、ばらばらになりながらフランスを旅してわが家まで来たのでしょう。

たしかに、私たちが購入したときはほぼ未使用の状態で

平皿とデザート皿がきっちり12枚ずつ揃っていました。

残念ながら残り3枚しかなかったのですが

すべてお譲りしました。

「また見つけたら知らせてください」

と言われたので気をつけて見てはいますが

なかなか簡単には出会えないものですね。

モノグラム（イニシャル）付きの食器は、裕福な家が家紋を入れてサービス一式オーダーしていた時代のもの。

それぞれのモノグラムに、それぞれのファミリーの物語があるのだと思うと、感慨深いですね。

ヨーロッパ中をぐるぐるまわって旅するアンティーク。

いつどこで、どんな歴史を宿したものと出会えるか、

一期一会の瞬間を楽しみに、この夏もアンティーク市に繰り出す日々です。

写真を送ってくださったじゅんこさん、Merci beaucoup !

皆さまもぜひ、お使いの様子を写真に撮ってお送りください。いろんなアイディア、共有させてくださいね。

町田陽子